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2014年8月14日~20日
カラ・アザール流行地(マイメンシン)の小学校生徒を対象とした尿診断による集団検診(3)

場所 Mymensingh District内の複数村落
活動者 伊藤誠(愛知医科大学)、小笠原絵美(東京大学医学部付属病院)、東城文柄(東京大学医学部付属病院)
概要 これまでの14校を対象とした小学校の尿検査結果から抗体陽性者の集中する空間(Endemic Foci)を複数選定し、該当する範囲内の住民の悉皆調査を開始しました。
調査に用いられたGPSロガーは、ログ取得間隔の変更はもちろんモーションセンサーによるスリープ(節電)機能もあり、長時間駆動に耐える設定が可能 紙コップと検体チューブを持って、該当範囲の各戸から尿検体を収集して回る地道な調査が続いている
調査に用いられたGPSロガーは、ログ取得間隔の変更はもちろんモーションセンサーによるスリープ(節電)機能もあり、長時間駆動に耐える設定が可能 紙コップと検体チューブを持って、該当範囲の各戸から尿検体を収集して回る地道な調査が続いている

小学校を対象とした尿検査によるマススクリーニングは、無症状なキャリアの発見と対策が流行地におけるカラ・アザールの撲滅に重要であるという考えが背景にあって実施されています。最終的に無症状のキャリアを発見するのは容易ではありませんが、現在までにその前段階までの作業、つまり小学校での尿検査とGPSロガーの配布の2段構えによりEndemic Fociを可視化するところまで成功しつつあります。現在は上記のFociを含む領域に狙いを絞って、そこの住民から悉皆で尿検体収集を進めています。これにより無症状の原虫キャリアを含んでいると目される、より小さな抗体陽性者のグループ(世帯)を絞り込む作業を進めていきます。

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