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2014年3月3日~24日
カラ・アザール流行地(マイメンシン)の小学校生徒を対象とした尿診断による集団検診(2)

場所 Mymensingh District内の複数村落
活動者 伊藤誠(愛知医科大学)、小笠原絵美(東京大学医学部付属病院)、Md. Sohel Samad(愛知医科大学)、東城文柄(東京大学医学部付属病院)
概要 カラ・アザール流行地においてより詳細な抗体陽性者の分布状況を把握し、尿を使った検査法による大規模なスクリーニングを行ないました。
調査の合間のひととき、手品に生徒の人だかりが出来た
調査の合間のひととき、手品に生徒の人だかりが出来た

2013年8月に実施した前回の調査では、生徒情報登録現場のIT化を進めることでより多くの小学校の調査が可能になっていました。今回の調査では、更に2校の新規調査校を追加して対象校を計14校に拡大、うち4校の調査を行ないました。

生徒は最初にバーコード(検体ID)が貼付された紙コップを手渡される 検体IDに対応する質問票IDのファイルを起動し、生徒の情報登録を行う
生徒は最初にバーコード(検体ID)が貼付された紙コップを手渡される 検体IDに対応する質問票IDのファイルを起動し、生徒の情報登録を行う
情報登録が終わった生徒は、採尿が済んだコップをブースに提出する サンプルチューブにも対応する検体IDが記載されている
情報登録が終わった生徒は、採尿が済んだコップをブースに提出する サンプルチューブにも対応する検体IDが記載されている
調査終了後検体はSKKRC内にあるラボに運ばれ、その場でELISA分析が行われた
IT機器を取り入れたことで、検診の流れは円滑かつ迅速になった(動画) 調査終了後検体はSKKRC内にあるラボに運ばれ、その場でELISA分析が行われた
緑色に出ているのがカラ・アザールの陽性者 SKKRCの研究設備の活用により日本国内に検体を持ち込むことなく、現場で分析が進められるようになった
緑色に出ているのがカラ・アザールの抗体陽性者 SKKRCの研究設備の活用により、現場で分析が迅速に進められるようになった

今後はこれまでの14校の調査結果を使って、カラ・アザールの流行地域の中でも特に抗体陽性者(過去の発症者または非顕在感染者)が集中する空間(Endemic Foci)の解析を進め、そこからの無症状の原虫キャリア発見へと研究を進めていく予定です。

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